2008年03月10日
Handsome Woman vol.V
私の周りにはたっくさんの素敵な女性がいます。
その魅力や、活躍のステップを多くの方に知っていただきたく
この『Handsome Women』を思いつきました。
1回目にご登場いただいた広瀬さんは今までのお仕事を
1冊の本にまとめて先月出版!(追ってハートアートで紹介します!)
2回目にご登場いただいた小西なをさんは、、なんと!パートナーとして
私の目の前でさくさく仕事をしています! 感謝感激でございます・・。
取材の時には想像すらしていなかった『今』があります。
そして3回目となる今回、ご登場いただくのは
1年半待ちでインタビューが実現した田村恵さん(通称めぐっち)です!

なぜこんなにも時間が空いたか、というと・・それはベストタイミングの為に
必要な時間がそこにあったから。
お互いに、いい時間を過ごしました。
出会ってから、4年あまり。
出会いはコーチングの学びの最初のコースが同じクラスでした。
そこでのめぐっちの第一印象は・・・
『底力のありそうな、でも繊細で傷つきやすい女性』でした。
コーチとしては大先輩の彼女、当初は近寄りがたく、
私はいつも、少し遠くから憧れ視線で見ていました。
4年の間にぐんぐん美しさに磨きをかけ
いろいろな葛藤や、自分との対峙を越えて
コーチとしても、とてつもなく大きくなっていっためぐっち。。
そんなめぐっちに、
『ハンサムウーマンのインタビューまだ待っているからね!』と
メールを送ったのは昨年秋。
めぐっちは
『わ〜、覚えててくれたの?まだ有効なのね、ありがとう〜』
と言ってくれました。
それからも忙しい身の上の私達。あっという間に数ヶ月たち
年末年始めぐっちは、『ドヤ街の5日間路上コーチング』を決行。
このことは後のインタビューでも、出てきますが
何しろ、ものすごいことをやってのけ、脱皮を重ねた彼女に
ついにインタビュー!の日を迎えることができたのです。
田村恵 《通称:めぐっち 》
神戸市出身
桃山学院大学社会学部卒業
卒業後、大手アパレルメーカーの直営店で販売、店舗管理など経験。
入社時に受けた研修で、「学ぶこと」に開眼。
現在は、接客サービス、アパレル系知識研修のほか、コミュニケーション、
コーチング等の研修講師と、パーソナルコーチを行う。
01年結婚のため上京、翌年離婚。
コーチトゥエンティワンCTP修了
CTIジャパン上級コース・リーダーシッププログラム修了
CPCC(CTI認定プロフェッショナルコーチ)
「エッグproject」として「生きていてもいいことなんかない」と思う人々への
アプローチを模索中。

めぐっちのオフィスは青山にある。
窓の広い気持ちのいいお部屋。
『10:00』というタイトルの軽やかなボサノバを選んでかけてくれた。
こんなふうに二人きりでゆっくり向かいあうのは初めて。
今までより一層すっきりと、迷いのないオーラを感じた。
そこに在る全てを当たり前に受け止め、じわーっと芯に落とし込むような
そんな在り方だ。
私が知る限りでも、様々なことを乗り越えためぐっち。
その大きな瞳から零れ落ちる大粒の涙を幾度も見てきた。
自分のことで流す涙もあっただろうが
人と関わることでの感動や
つらい青春を送っている女性達 への深い思いからくる涙もあった。
生きていても何にもいいことなんかない、と言っている人たちを
「そのまま死なすわけにはいかない」という決意の涙も。
体調が優れない時期もあったし、怪我をしたこともあった。
それを心の状態とあわせて、闘ってきた日々もあったはずだ。
お互いに越えて来たものの大きさを、賛美しあったら
二人とも胸が一杯になって、こらえ切れなくなった。。
インタビューの前に、そんな話をしているうちに
2時間以上が過ぎた。
そしてようやく、泣き笑いのインタビューが始まった。

◇今、どんな自分ですか?
今は静かな湖面に顔を出している感じ。
泥の中から綺麗な花を咲かせる蓮の花、とか
ビーナスの誕生、とか。。そんなイメージが出てくる。
(ここで、ちょっとテレながら、
こんなこと言ったらどうなんやろか〜
ま、ええわええわ、分かる人にはわかるやろ・・
と自問自答して、何かを手放した感じ・・)
私の中には闇と光、どっちもある。
闇は自分がずっといた場所。
子どもの頃、かくれんぼをして押入れにずっと隠れてた。
高校の時、家出をして、実は押入れにずっと隠れていた。
自分の居場所であり、闇は回帰の先。
暗い狭い場所。
自分なんかいないほうがいい。
自分なんか生まれなければよかった。
ずっとそう思っていた。
闇にずっといたからこそ闇を見るのが怖くない。
右手に闇、左手に光。この世界に自分の使命があると思う。
ここがこれから命を使う場所。
闇にいる人を動かしたい。
(めぐっちは、深く自分の答えを探す、というよりは
さらさら水が流れるように闇と光のことを語った。
それが彼女にとって、本当に身近で当たり前の居場所なんだ、と
感じた。)
◇お仕事について聞かせてください。
様々な研修をしてます。
コミュニケーション研修
コーチング研修・OJT、ティーチング研修
サービス業のための接客スキル研修
アパレル関係のスキル研修
カラー
衣服の知識なども教えてます!
リーダー・店長研修
サブスタッフ教育研修
収支研修
売り上げ構造研修
クレーム対応研修なども!
日本全国とアジアを担当しています。
若い人たちがお客様とのキャッチボールを楽しいと思えるように
なってほしい。
中には、会社から無理やり研修に出されて、まったく参加意識のない
人もいる。そういう人は、無理やり関わるでもなく、無視もせず、
ただその人と同じものを見る視線を大切にして、気持ちを共にしてみる。
するといつの間にかしっかり参加して本音を出してくれたりする。
(めぐっちが笑いを大切にしているのは、流れをちょこっと変えるための
スイッチ。単なるお笑いではなく、流れと場のエネルギーを感じた上での
アドリブ。直感で、それが必要だと感じたときに自然に出るのだそうだ。
参加者一人ひとりへの愛情と、全員を連れて階段を上るプロの業だと
感じた。)
◇研修の講師になるきっかけは?
入社して受けた会社の研修で、学ぶ面白さや人の変化の素晴らしさに
目覚めまして。
それまで校則や規律など体制、規制の理不尽さに批判的だったし
常に拒絶してきた。ところが、入社して受けた新人研修で初めて
そこに理由があることを知った。
たとえば、お辞儀の角度、綺麗に見える立ち姿が必要なわけ・・。
理由が分かると、どんどん面白くなり、興味がわいた。
研修ってすごい、と感動し、研修最終日一人で号泣してしまった(笑)
(ここで突然 あ、と何かを思い出して、こんなこと覚えてたんや〜と
話し始めた・・↓)
小学校5年のとき、クラスにいた一人の友人に放課後ピアノを教えていた。
その子はちょっと障害があったか、少し問題がある、とされていた子だった。
みんなと一緒に何かできない、一人だけ遅れる・・
でも、一緒に毎日ピアノを練習しているうちに、二人で上手になり
二人で階段を上っていく感じだった。
あ〜、あのときから教える、とか一緒に階段上る、っていうのが
自分の中にあったのかもしれないな。。
あの時、「この子はだめな子」というレッテルを貼ってしまったら
何も生まれなかった。
誰か一人でも可能性を分かってあげられたら
一人の人生はとっても変わる。
そのことを知っていた気がする。。
(めぐっちは、知っていたんだね。人の可能性は限りないことや
関わることの大切さを。
そして、その衝動に素直に従って行動することの大切さを。)

◇仕事で、あるいは日々大切にしていることは?
目の前の人の瞳の奥を見る。
そして、そこにある本当のその人を見る。
100%そうしたい。
でも、100%はできていないと感じても
ゼロではないことを認める。
100%はできないからこそ、縁あって出会った人を
分かろうとする。
そんなことを大切にしてると思う。
◇許せないことはなんですか?
たとえば、沖縄の性犯罪
イランの人質問題で人質になった日本人を、付和雷同し攻めること。
人が人を認めないことや
自分自身の考えなしに、雰囲気で人を責めたりするポリシーの無さ。
他者否定の悲しいループがいたたまれない。
(ここまで言って、あぁ、でもそういう人の中にも何か闇があるんだろう・・と
遠くをみるようなまなざしで窓を見ためぐっち。)
◇周りの人にどんなあなたを思い出として残したい?
自分のお葬式には、人が来てくれるんやろなぁと、最近感じる(笑)
みんなに愛してもらってると思う。
愛してくれてありがとう、と思う。
勝手に、愛されていないと思い続けていた自分。
今は感謝があるばかり。
どう思われたいなんてなくて、ただありがとう、と言いたい。
笑いのあるお葬式にしたい。
◇天から与えられたギフトは?
人の痛み、人の闇、人のプロセスのドアをノックするセンサー。
ドアがある場所と、そのタイミング感知センサー。
闇を思いきりみてきたことがギフト。
行ったことがあるので、もう怖くない。
(めぐっちは、心の闇を抱えた人に敏感だという。
明るく振舞っていようと、華やかに生きていようと
心の闇があることは、すぐに見抜けるセンサーがあるらしい。
それを指摘されたとき、なぜか私はほっとした。
遠慮がちに言われるよりも、あなたは心の闇を知ってるやんか、と
当たり前に認めてもらえると、素直にその扉を開けることができる。
何を言っても そのまま受け止めてくれて 慰めるでもなく、
ただただ、そうなんや、と聴いてくれる。
このギフトに気付くまでのめぐっちの壮絶な自己対峙を思う。
そして、めぐっちという存在へ感謝があふれてきた。)
◇年末年始のことを聞かせてください。
・・・・巷ではかなり有名になった『ドヤ街5日間路上コーチング』
女一人、寒空の下、横浜のドヤ街ですごした顛末は
多くの人に感動と共感、刺激と勇気を与えた。
めぐっち覚書
http://diary.jp.aol.com/xy87xh/506.html
たまたまラジオで聴いてしまった
『生きていてもなんにもいいことなんかない』という台詞。
そして、夜回り先生の話から沸き起こった疼き。
『わたしはそこに行かんとあかん』
その疼きに素直に従っただけのこと。
私が行って何とかしましょう、というつもりなどなかった。
ただ「ずっとずっとおんなじことを私も思ってました。
とにかくちょっと、しゃべろうよ。」というつもりだった。
絶望のまま死ぬって、どんなに冷たい心の闇だろう、と思った。
私がただその人たちの話しを聞かせてもらいたかった。
ぐぐっと喉やあごを引っ張られるように、ドヤ街に行っていた。
(この話を聴いて、マザーテレサを思った。
マザーテレサは、助かりそうな病人は放っておいて
本当に息を引き取る直前の人の体を清め、抱きしめたそうだ。
孤独のまま死んではならない。
ああ、人って素晴らしい、生きるっていいことだ、と思って死んでほしい。
もう一度生まれたい、と思って死んでいってほしい。
それが人間の尊厳だ、という話を。
めぐっち、あなたの思い、って本当にそういうことなんだね。)
◇沸き起こった反響について、どうでしたか?
び〜〜〜〜〜〜っくりした。
ドヤに行ったことより、反響のほうが怖かった。
みんなからいろいろな言葉をもらった。
受け止められるもの、
そんなつもりじゃなかった、というもの。
でも、受け取らなきゃいけないな、と思う。
みんなの愛を真正面からうけとめられない、
という思い込みがあったので本当に反響はこわかった。
今回は、ちゃんとここにいて、みんなに感謝して感動を共にする訓練を
させてもらったと思う。
勇気とか感動、という言葉を一番沢山頂いたが、もしそういうことへ
一石を投じて波を起こし、揺らぎを起こしたのだとしたら、
そんな役目をいただけたことをありがたく思う。
(その反響はまだまだ続いており、そのことを聴きたい人が後を立たず
講演会の予定があるそうです・・。是非聴きたいと思います。)
◇その経験は何をもたらした?
発展途上、開発中の自分。
成長・変化・進化というキーワードが自分の中にある。
もっといける、もっと・・と思う。
今はまだ100%受け止められない自分がいても
思いを発信し、発信されて
私は、まだまだこれで終わりじゃない。
巻き返す、という気持ちになった。
過去マイナス最低点のところにいた。
今はプハ〜と水面に顔を出したところにいる。
相手を100%信じることや、100%わかることはできなくても
シャッターを開けることはできる、ということを知った。
◇○○歳の自分にメッセージを!
〜胎児の自分へ〜
すご〜い旅が待っているから生まれてくれてようこそね。
(自分は生まれてきたくなかった子ではないか?と思っていたそうだ)
〜15歳〜25歳の自分へ〜
暗黒の時代ね。存分にのたうちまわってご苦労さんです。。
(さっぱりと、何かが抜けたように軽やかに、そういっためぐっち。
今の自分がきっと本当に好きになったんだな、と感じた。)
◇これからの夢はなんですか?
私の中のEGGプロジェクト。
今までは、若い女性達を対象に考えていた。
いつでもイメージの中には 苦しんでいる地獄絵図の女性達がいて
自己否定・他者否定の中で生きている女性達の姿がつらかった。
今は女性だけじゃない。
すでにやり始めていることだけど
『存在を認めあおうよ』というメッセージを発信していきたい。
日本のアンマになりたいの。
そのために、ずっと自分の扉を次々開け続けていく
存在を認め合う世界を目指して進化成長していきたい。
新しく創る自分ではなく
すでにあった自分を取り戻す。
何十年もコップの中にいたノミみたいに跳ね方を忘れていないで
その力をこれから使う。
自由に。
自在な羽を持った私が、人の背中の羽を気付かせていきたい。

ルーブル美術館 勝利の女神 nike
【インタビューを終えて】
その存在は 毅然と強く 優しく
大きな羽を伸びやかにひろげた女神
感情豊かなその羽は、どこまでも自由自在だ。
時に 大空を飛びわたり
時に 優しく誰かを包み
時に 風を送って、ここにいるよ、と気付かせ
時に 自分の頭を、てへ とたたいてみせて笑わせる
涙の奥の歓びも
笑顔の奥の悲しみも
あなたは 人の歩みの重さを知り
一瞬にして、全てを察知する目と
全てを受け止めて、変化を起こす言葉を持っている。
『生きていたって何にもいいことなんかない』
誰かのそんなつぶやきを、自分の痛みと感じて
とにかく寄り添い、目を見つめて 微笑かける人。
めぐっち、あなたの目と口は・・・世界を救う 本当にそう思う。
貴重な時間を、このインタビューに使ってくれて
本当に本当に ありがとうございました。

