Life Design
キャリアカウンセリングの講義の中で出会った
『Planned Happenstance』(計画された偶発性)という理論があります。
(1999年にスタンフォード大学のクランボルツ教授が発表しました。)
クランボルツは変化の激しい時代にそって、従来のキャリア理論にはない
新しい視点から、次のように言っています。
「個人のキャリアは偶然に起こる予期せぬ出来事によって決定されている事実があり、その偶発的な出来事を、主体性や努力によって最大限に活用し、力に変えることが出来る。
偶発的な出来事を意図的に生み出すように積極的に行動することによって、キャリアを創造する機会を生み出すことが出来る。」

従来の理論では、
「人は自分では選ぶことが出来ない遺伝的特性や経済的・文化的状況の中に生まれ、多くの予期せぬ出来事によって、肯定的、または否定的な経験を重ね、それによって学習して信念や価値観を形成する。
そして、キャリア形成のためには、未決定事項をなるべく減らしていき、個人の特性と職業の特性を一致させることが望ましい。」とされていました。
クランボルツの新しい視点は 未決定事項を抱えた状況を【望ましくない】とは捕らえずにむしろ、学習のための必要な時期と捕らえ、その大事な時期にこそ、キャリア形成のチャンスがある、というものなのです。
◎予期せぬ出来事を学習のチャンスと捕らえ、積極的に行動する。
◎失敗を恐れずに、失敗から学ぶこと、試行錯誤をし続ける。
◎未決定事項は望ましくないと考えずに、学習のための必要な時期ととらえる。
◎いつも心をOPENにして好奇心をもち、飛び込んでくるものをキャッチする。
◎何よりも待っている姿勢ではなく、積極的に具体的に行動すること。
そのために必要なのは
1:好奇心を持っていること
自分にむけて、また外にむけて、アンテナを敏感に♪
2:持続すること
あきらめないこと。成功するまで続ければ必ず成功するという法則♪
3:柔軟でいること
しなやかに変化に対応すること♪
4:楽観的に考えること
どんなことにも学びはあるさ、と脳天気になること♪
5:リスクを怖がらないこと
やらない後悔よりやって失敗したほうが宝を得る♪
複雑で予測が困難な現代、個人の状況も本人の意思とは別に変化することも多々ありますし、キャリアに限らず、プランというものは計画通りに進まないことがよくあります。
もちろん、きっちりキャリアプランを立てることが悪いわけではありません。
一般的にはこんな流れでしょうか・・・。
自己分析→スキルの棚卸し→ビジョン設定→プランの立案
けれど、何をしたいかわからない、環境が変わるかもしれないなど、
漠然と未決定事項が多い時にはクランボルツの理論は勇気づけられます。
特に結婚や妊娠、夫の転勤などで環境が変化しやすい女性にとっては
しなやかにキャリアを考えられると、より可能性がひろがると感じます。
私自身は仕事を再開してから約10年が経ちます。
もちろん、当時クランボルツの理論はなかったし、あったとしても
知るような環境にはいませんでした。(専業主婦でしたから)
そしてキャリアを作ろう、なんて考えてこともありませんでした。
ただ、自立したかった。
なんでもいいから仕事をしたかった、外へ出たかったのです。
たまたま【子供がいても出来る仕事】という制約、
【何が出来るかわからない】という未決定事項、
だからこそ、めぐってきた仕事が貴重で、失敗も成功もなかったことが、
今の仕事へのきっかけを作ってくれたといえます。
その時々に偶然ともいえる人との出会いがあって今に至っています。
仕事がしたい一心で一歩踏み出したところから、
ママ友達からの情報で、美容学校へ行くことになる。
美容カウンセリングになんとなく不毛なものを感じているときに
たまたま見た新聞の見出しで「答えはその人の中にある!」という
コーチングを知り、たまたま友人がコーチングのコースに誘ってくれた。
そしてその仲間との出会いで次々に挑戦する場を得てきました。
初めから今の仕事をイメージしていたわけではなく、
仕事や生きがいとして『女性が輝いて生きることを応援したい』という
目的を感じたのはここ2年ほどのことです。
そして、ここから先に、どんなふうにやりたいことが変化し、
誰と出会って、何が起きるか・・・わくわくしています!
20代、30代の女性によくみられる愚痴ですが、
私なんか何もできない。
自信がない。
だって結婚するかもしれないし。
子供が生まれたら仕事できないし。
漠然と不安。
キャリアも結婚も両方ほしい。
自分にとって何が大切かわからない。
全部そのまま、「大丈夫!」と言ってあげたいです。
コツはただひとつだけ、積極的に人と会うこと。
どんどん、いろんなところに顔を出すこと。
合コンよし、セミナーよし、三日坊主の習い事よし。
それがモノになるかどうか、なんて関係ないです。
そこで感じたことや、会う人が、未知の可能性への扉なのだから。
行くこと、やってみることで、自分にOKを出してあげましょう。
そして、何が成功かなんて、人が決めることじゃない。
そもそも、勝ち組ってなに?
そんなことはもうすでに廃れつつあると感じますが、
人が決めた成功の絵は何の意味もありません。
自分がすっきり納得していれば、それが大成功だと思います♪
しなやかにキャリアを考える・・・そんなことを気づかせてくれた
素敵な本を紹介します。
所由紀さん著 (経済界)
『偶キャリ』 ・・「偶然」からキャリアをつくった10人・・

キャリアに不安やプレッシャーを感じている人、キャリアを考えたい人に
是非読んで欲しい本です。
プロローグより・・・
自分自身のキャリアを考えることはもちろん悪いことではない。しかしキャリアを「勝ち」「負け」で考える風潮や、マニュアルに頼った“キャリアづくり”に、私は強い抵抗感と危機感を覚えるのである。
キャリア〜職業生活を中心とした人生と置き換えてもよい〜はゲームでもなければ、戦いでもない。一日一日を精一杯生きた結果として、後からついてくるものだ。少なくとも、そのような“勝負ではないキャリア”があってもいいはずだ。
「何がやりたいか」、「何がやりたくないか?」は実際にその「何か」と出会ってみて、初めてわかるところがある。「“良いキャリア”とは何か」を考える前に、とりあえずキャリアの一歩を踏み出すこと。自己分析や自分のスキルの棚卸しばかりしていても、肝心のキャリアはスタートしない。
キャリアとは将来を見据えてきちんとプランニングしたり、デザインしなければならないものなのか。そうでなければ幸福な人生を送ることができないのか。
・・・所さんは、ご自身のキャリアを振り返り、
「人生を計画的・意図的にデザインしたことは一度なく、その時々に自分が興味を持ったほうの歩いていったらたまたま自分にフィットした。絶対にやりたくない、物を避けてきたらここにいた。」と書いています。
本文では、【偶然から就いた仕事で活躍をしている10人のキャリア】を
所さんが取材しています。
10人に共通しているのは、行き当たりばったりの偶然を待つのではなく
アンテナと直感を磨き、そこにかかったものを信じて行動すること。
10人の実体験を通して、『計画された偶発性』がどんな感じなのか、
とてもわかりやすいと思います。
そんな素敵な視点「しなやかにキャリアを考える」をくれた所さんの
ワークショップがあります。
興味のある方、是非参加してみてください。
【11/23 14:00〜17:00 恵比寿にて 無料】
詳細→ http://www.crecom.jp/info/index.php
自分の体験から、就職・結婚・子育て・仕事復帰・・・
女性が、本当に納得できる選択をして、自分らしく輝いて生きるには、
様々な課題があると痛感しています。
けれど「どう生きるべきか?」ではなく「どう生きたいか?」
このシンプルでパワフルな視点を得てからは、とても楽に選択できるように
なりました。
しなやかさはどんな時にも対応できる強さ。
竹のようにしなって戻る柔軟さを持って、生きたいように生きる。
こうでなければ、の思い込みが比較的多い気がするキャリアデザインに
そんな柔らかな視点を持っていただけたら・・と思います!


