Chocolate Avenue
プロフィール
プロフィール
主催:小巻亜矢
東京都生まれ

大学(法学部)卒業後、上場企業に就職。結婚、退社、出産を経験する。
その後、美容の世界への興味から、美容専門学校にて皮膚理論、エステティック、カウンセリング、アロマテラピーを学ぶ。若い女性を支援するネットワークを構築するなど、幅広い活動の中で、コーチングに興味を持ち、現在は子どもの夢を応援するハロードリームプロジェクトをはじめ、親子・子ども・女性対象のセミナーを中心に活動中。
米国CCC,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー ・米国CTI認定コアクティブコーチングコーチ

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2006年07月31日

Diamond Diary 37

日々の出来事をありのままにつれづれなるままに、つづっていきます。


2006.7.31   〜わくわくしていますか? 〜

下田 001.jpg

金曜日から下田≪テラ憩いの里≫で開催した
『わくわくの素を探す旅』というワークショップに参加して来ました。
http://www.teraikoi.com/


わくわく?

自分を突き動かすエネルギーのようなもの
静かにじわっと包み込んでくれる幸せの感覚
童心に戻る無邪気さ
何が起こるかわからない不安定な期待感・・・

いろんなわくわくがありますね〜。


日々追われるような多忙な生活の中、様々なプレッシャーにも負けず
頑張っている人たちを応援したい、という思いから
誰でも本来持っているはずの『わくわく』を思い出し、
自然の中で五感を解放して 思いっきりそれを感じる旅を企画しました。


そして今回はプレワークショップ という形で
まずは、スタッフとその仲間が体験してみることになったのです。

初めの自己紹介で「自分がどんな時にわくわくするか」を
話し始めた時から、みんなの気持ちは溶け出していました。

話している人の笑顔がたまらなかった・・・。

ほとんどが野外でのプログラム。

私自身は、ごく最近まで自然系は苦手でした。
虫も日焼けも天敵! 
綺麗なホテルじゃないと眠れない・・・という思い込み。

今年にはいって 妙に自然に惹かれ始め
自然を味わう という感覚に目覚めました。

例えば・・・
太陽の光。
目を閉じてからだに感じてみると
太陽のエネルギーが細かい粒子になって肌から体内へ
じわじわ入り込むのがわかる。
癒されるというか、満たされる感覚。


竹も、すごくいい。
木漏れ日にいたっては、時間を忘れて見とれてしまう。
虫の合唱(ある時間ごとに騒々しいほどに一斉に鳴き、また静かになる)

こちらの姿勢次第で、いろんなメッセージが運ばれてくる。

早朝の空気。

暑さの中で、谷から吹きあげる海風の涼しさ。

豊か・・・そんな感じがしました。


「私達は地球を祖先から受け継いでいるのではなく
子孫から借りている」 ということを最近聞いたけれど
それを想うと、この豊かな恵みをできる限り損なわずに
お返ししたいと、当たり前に想いました。


スタッフの持つそれぞれの強みを生かしきったプログラムは
さすがに、感動ものでした。


何より素晴らしいと感じたのは
リードしている本人がもっともリラックスして楽しんでいるのが
伝わってくること。


存分に楽しんで自分の『わくわく』と向き合えた贅沢な時間でした。


  わくわくする相手
  わくわくする本
  わくわくするシーン
  わくわくする音
  わくわくするにおい
  わくわくする感触
  わくわくする味


時間を忘れて没頭できることや
思い出すだけでわくわくすることってありませんか?


子供の頃のわくわくもずいぶん蘇りました!

缶けりに明け暮れた夏休みの蝉の声のわくわく
何度も何度も読む度にわくわくした「あしながおじさん」
理科の実験で結果が出る時のわくわく
生きてる金魚を解剖した時のわくわく


今の私の『わくわく』、たくさんありますが・・・
どんなわくわくも人とシェアすることで完結することもわかりました。

人とつながっていることが私のわくわくの素♪

わくわくすることを人と分かち合って
もっとわくわくして生きていく!


ここまでに関わってくださった多くの方々に
心からの感謝を贈ります!


さて!

  あなたの『わくわく』は 何ですか?

2006年07月24日

Happy Communication

セミナー2.jpg

2006.7.24   〜 チョコアベセミナー第2回 ご報告! 〜

梅雨空の合間、少しだけ晴れてくれた7月22日、土曜日の午後
チョコアベセミナー第2回を五反田ゆうぽうとにて開催しました。

スタッフも入れて総勢30名の女性が一同に集まりました。

ゆうぽうと・・・この場所で自分がセミナーを開催することが
なんといっても夢のよう・・・。

私がワークショップに初めて参加したのが ゆうぽうとでの
CTIコーチング基礎コース、ちょうど2年前の7月でした。

その場で出会った仲間と、今こうして様々な扉を開けていっています。

その一人、なを とリードした今回のセミナー。
テーマは
『仕事、結婚、恋愛・・・私が求めているものって?』

一つ一つが女性にとって大きなテーマです。
そして、女性ならではの『出産をどうする?』という大課題が
それぞれに大なり小なり、影響しています。

今回はそのひとつひとつを深堀りするのではなく
そこを切り口にして 『自分の人生』という広い視点を持ってみる、
そんなワークショップを創りました。

スタートは場になじむためのゲームから・・・
おなじみのフルーツバスケットに続き、みんなで恋のお話を作るゲーム。
プラス あいうえおで始まる文章という条件つき・・・。

 あら! 素敵な人だわ!
 いつもと違うバスに乗ってる!
 うつくしい人
 えの好きな人ね
 おとこかしら女かしら・・・
  ・
  ・
  ・
  ・
 ぬめっとした手だわ
 ね顔も気持ち悪そう
  ・
  ・
 
 途中までは恋焦がれる感じが『ぬ』で180度変わったりして大爆笑・・!

セミナー2 006.jpg

今回は、終始、自分を客観的に見てみることを意識していただきました。

また、『俯瞰』(ふかん)することで、ひとつの課題に振り回されず
『人生には多様な局面、時期、役割があることを感覚として知る』
・・・これが全体の意図でした。


俯瞰と言う言葉は聞きなれないかもしれませんが
もう一人の自分が高いところからみている感じです。
(その漢字にはどんな意味があるの? と言う質問がありました。
  俯:うつむく、下を見る
  瞰:下を見下ろす。
  俯瞰:鳥の視点で高いところから下を見下ろすこと。)


そして、俯瞰してみると自分の人生における幸せは、世間一般の幸せと
違って当たり前だということや、仕事も結婚も恋愛も 混在していることが
とても自然に見えたようです。



ワークの流れは・・・
自分の中にあるワクワク(楽しいこと)・モヤモヤ(不安)・キラキラ(憧れ、
期待)を第3者としのぞいみて、どんなことが詰まっているのかを引き出す。
セミナー2 041.jpg
 ↓
そして、出てきた種の奥にはどんな思いがあるのか 探って見る。
セミナー2 043.jpg
 ↓
結婚、仕事との両立、出産後の復職などについて経験者の体験談を聞き
実際のところどうなの? という全体ディスカッションの場を設け、
抱えている不安や姿の見えない現実に触れる。
セミナー2 051.jpg
 ↓
様々な意見や価値観に触れることで、自分が感じたことから
人生において自分自身が大切にしたいものを探ってみる。
セミナー2 052.jpg

 ↓
その価値観を、さらに俯瞰することでどんなことが起こるか
体を使って、実感して見る。
 ↓
人生の中で、今の自分が大切にしたい事を尊重できたとしたら
その時の自分はどんな状態か、『役割』という形に落とし込んでみる。
そして それぞれの役割で 何をしたいか、イメージしてみる。


セミナー2 018.jpg

結構めいっぱい・・・時間もかなり押してしまいました〜。
(参加者の皆さま、遅くなってしまいましたが大丈夫でしたか?)


人それぞれだったことは言うまでもありませんが
すっきりした人、逆にはっきりしたがゆえに、どう進もうか混沌とした人。
仕事が大部分だった自分が愛も捨てられないことを確認した人。
大切にしたいことが見えたとたん、何故自分がそれを大切に思うのか
そのプロセスが浮かんで、涙がこぼれた人・・・。

今回もたくさんのドラマがありました。

思い出すと、一人ひとりと再びじっくりお話したくなります。

そもそも、チョコアベセミナーのきっかけになったのが
『20代後半の女性は仕事と結婚のバランスで悩んでいる。
 経験者の声や他の人がどう思っているのかを聞ける場がほしい。』
というリクエストでした。

このテーマに限らず、人の価値観に触れることは、自分はどうなの?
と振り返る材料になりますね。

『そうそう、同じだわ〜わかるわかる!』
『へぇ〜そんなことで悩むんだ〜』
『言われてみれば 私にもそんなところあるな〜』

などなど。


これがワークショップのよさですね。

今回も、何度もプログラムを練りなおし、だめだしをお願いし
それでも、(これで何を持ち帰っていただけるだろう?)と不安がありました。

でもふたを開けてみれば、参加者のパワーや感性で、素敵な場が作られ
共有する思いや、新しい気づきで、無機質だったプログラムが生き生きと
エネルギーを生み出していきました。

本当に皆さんのフィードバックに多くのことを気づかせていただき
セミナー終了後、スタッフ一同、皆様への感謝でいっぱいでした。

アンケートの中から、『参加者の声』を少しお届けしたいと思います。。

★将来のパートナー・家族の事を考えるだけでなく、今の家族(離れて暮らす両親・祖父母・弟)のことももっと大切にしようと思いました。

★『結婚』と言う未知なる大テーマに本気で真剣に関わっていこうと思いました。

★自然な流れであっという間の4時間でした。本音の話が聴けてとてもいい空間でした。

★声に出して話すことにより、「あ、これでいいんだ!」と思えました。ゆっくり一人ひとり皆様と向き合えた感じです。

★女性24人+ファシリテーター2名+スタッフ、という女性のグループのパワーはすごいと感じました!一人ひとりキラキラしています。

★自分らしくありたくても世間に流されていることに気がつきました。「自分らしさ」を考えなおします。いろいろな意見が聞けて嬉しかったです。もう一度自分のたな卸しをしっかりして 歩き出そうと思います。

★自分が大切にしていたもの、すでにある幸せである実感が再認識、わかった。

★自分と向き合う作業はしんどいですが、今、私が大切にしようとしていることがはっきりわかってとても嬉しいです。ワークをして大きな発見がありました。

★まだまだ言葉になっていない感じですが、すっごく善いチャンスを頂きました!

★初参加でしたが、これほど短時間で自己開示ができるとは思っていませんでした。本当にありがとうございました。

★楽しい時間はあっという間ですね!毎回思うことですが参加してよかったです! 自分の気持ちを大切にし、人の気持ちも察することを実践しようと思います!


私は、参加者の方々の可能性に、ダイヤの原石のような輝きを
感じていました。
皆さんキラキラです!
今は未知なるものへの不安や恐れがあっても、きっとそれを乗り越え
そのたびに強く優しくなっていかれることでしょう。


こんな素敵な機会を共に作ってくれた Nawo.、
忙しい中、“さすがの鋭いだめだし”を何度もくれたみなちゃん、
いつも快くお手伝いしてくれるさのみん
思いをこめて、この輪に入ってくださったさっちゃん
いろいろ大変な時なのにみんなの写真を撮ってくれたゆうこさん
あふれる愛を全身でみんなに伝えてくれたまこりん
場には参加できなくても、温かくサポートしてくれたシフォン、なかちゃん。
本当にありがとうございました。

セミナー2 035.jpg


これからも、辞められないとまらない、
チョコアベセミナー。
ごひいきの程・・・
何卒よろしくお願い申し上げます♪

2006年07月14日

恋愛Concierge 12

恋の小説を書いてみました。
書きながら、一緒に考え、成長できたら・・と。
不定期になりますが、連載したいと思います。

読んでくださった方が、ちょっと甘酸っぱく
ほろ苦く・・・恋について、パートナーシップについて
心に小さな波を感じて下さったら幸いです。


〜 Chocolate Avenue V 〜  ≪ 過去  ≫  

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・彼の章・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

(今さら会ってどうする・・・?)


人身事故で止まってしまったJRを降り、
タクシーで新橋へと急いでいるときに、
見覚えのない番号からコール。

とっさにクライアントか、とあわてて出ると


  「私・・・。帰国した・・。」


思いがけない『せりふ』が聞こえてきた。


一瞬、世界が止まった.

けれど、反射的に
  「折り返します。」と電話を切っていた。


突然とはいえ、それはあまりにもなじんだ声だった。

あれから何年になるだろう。

大学3年の夏から始まって、6年後に終わった恋。


大学院を出て、意気揚々IT業界に就職した僕は、
若さ特有の傲慢なまでの自信に満ちていたし、
彼女とも上手くやっていけるはずだった。

ところが、就職して1年ほどたった頃、
仕事の様相が尋常でないスケジュールになり、
体調の不良と共に、様々な歯車が狂い始めた。

中高とサッカーで鍛えた屈強な身体という自負があった分、
通院と休養を宣告された時には、ショックと情けなさで
頭の中が真っ白になった。

次第に弱気になっていく僕に、彼女はただ、困ったように
「頑張って・・・」と言い続けた。

僕は、彼女が「頑張って」という言葉を発する度に
どんどん孤独になっていった。


「頑張れないから、だめになってるんじゃないか・・・。
どう頑張ればいいんだよ。」


なんとか心の叫びで留めていたその気持ちを、
ある日、やけに明るく振舞う彼女にぶつけてしまってから、
まともに顔を見れないような関係になった。


それでも、しばらくは彼女の方が歩み寄ろうとしてくれていたが
わずかに残っていた僕のプライドが、彼女を拒み始めていた。


その年の夏、僕は会社を辞めた。


そして、ほぼ同時に彼女から別れを告げられた。


あの日のことはよく覚えている。


すがる思いで訪れたカウンセラーに、意外にも
ずたずたに自信を破壊され、挙句の果てに
「自分が頑張るしかないんじゃないの」と彼女と同じ事を言われた。

今思えば 最低の、いや、その肩書きを語ってははいけないようなヤツだった。

その帰り道、歩くチカラもなく、駅前の喫茶店で氷の解けたアイスコーヒーを前に、ただ宙を見つめて座っていた時だった。

どうしてそこがわかったのか・・・
彼女は優しい笑顔で現れて僕の前に座ると、
「ちょっとやせたみたい、大丈夫?
 ・・・いろいろ考えたんだけど、私、もう何の役にも立てないと思う。
 私も、このままじゃ、中途半端だし・・・。
 もう、やめよ・・・と思う。ごめん。
 元気になって、頑張って・・」

それだけ言うと、自分に区切りをつけるように大きくタメイキをつき
席を立って、出て行った。

また、「頑張って。」か・・・。


恋人に別れを告げられた寂しさよりも
その時の僕には 「頑張って」があまりにも腹立たしくて、
ほかの感情が生まれてこなかった。

彼女がどんなに苦しんだ結果か、などと思う余裕は少しも無かった。

こうして悲しいプライドと幼い思いやりの果てに、蒼い恋愛は終わった。


1年ほどして、なんとか体調も回復し、先輩の誘いで今の会社に入社した。
まもなく、彼女が結婚してカナダへ行った、と人づてに聞いた。

あれから5年も経っている。

今さら、会ってどうする?

自分には、今、守ってあげたい人がいる。


しかし、ただ懐かしくてかけてきたと言うわけではないだろう。
折り返す、と言ったのだから、一度はかけるべきか・・・

夕方、仕事の連絡を終えた携帯をぎゅっと握り、
そのまましまわずに、自分自身についでを装ってかけてみた。

  「元気になったのね・・本当によかった。」
という彼女の声は、どこか寂しげで、はかなげに聞こえた。
それから、僕は、今の仕事や友人たちの近況を簡単に話した。


  「いろいろあって・・・」
彼女は帰国の理由をそう言って、黙ってしまった。

  「会おうか。」・・・簡単には出せない言葉が、頭の中で回っていた。


しかし、今さら会ってどうする?

  「いつまでいるの?」

  「・・・まだ決めてない。」

答えを先延ばしにしたような、後味の悪い事を聞いてしまった。

会おう、とも 会うのはやめておこう、とも言えずに

  「そうか、じゃ、また。 いろいろあるんだろうけど、頑張れよ。」

そう言って、電話を切った。

・・頑張れよ?
自分の言った5文字が、不思議な言葉となって
響きだした。 


頑張れよって・・・。 何てこと言ってるんだ。
あの時あれだけ腹が立った言葉を、今、つらそうな人にむかって
自分も言ってしまった。

夕方レインボーブリッジ.jpg

彼女は気づいていただろうか。
あの頃、僕が何気ないその言葉に
どれだけ参っていたか。

そして、今、彼女は、
あの時の僕と同じ孤独を
味わったのだろうか?

同時に、「本当に頑張れないとと思ったら、何を辞めてもいいんだよ。」
数日前、自分をさらけ出して泣いていた早紀には、
そう言えたことを思い出した。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・彼女の章・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


しんどい状況を彼に投げ出してから、ずいぶん気が楽になっている。

今日は7時からの打ち合わせが、上司の都合でキャンセル・・・
母の所にいける、と一瞬思ったけれど、
少し小康状態の母は病院に任せて、久しぶりに映画でも見ようかな・・、
彼は忙しいだろうから 一人で行くのも悪くない。


・・・そんなことを思ったときに、彼からメールが入った。


「早紀、体調は大丈夫? 溝口に行く日だったかな? 
もし いかないのだったら、遅くてもちょっと会えないかな?」


珍しい。
約束以外に彼がこういうことを言ってくるなんて、あまりなかった。。

「何かあった?」・・・逆に心配になる。


「何もないよ。なんとなくね、顔が見たい。」


顔が見たい?


『会いたい』よりもその言葉が気持ちにささった。
そして私も、彼の優しい笑顔が見たい、と心から思った。


でも、何故? やっぱりちょっと不思議な感じは消えなかったけれど
素直に喜んで、会いに行こう。


待ち合わせをした表参道を歩きながら、弾んでいる自分に気づく。
そしてこういう気持が、女性にはとても大事だなと心地よさを感じる。

確かに仕事にやりがいを感じ、恋はスパイスでいい、なんて
本気で思っていたけれど、社会に出て7年たった今、
自分の中でぴったりくるバランスが微妙に変わってきている。


人間も所詮は動物・・・つがいで生きるのが自然かな。


そう思ったとたん 突然『結婚』が、イメージできた。


生まれて初めて。


これまでの恋愛は、学生時代も新卒の頃も
どれも結婚に結びつくような感覚をもてなかった。

何しろ仕事がしたかった私は、結婚という未知のものに
憧れや期待よりも 不安と厄介さを持っていたのかもしれない。

本気で好きだったとは思えるけれど
過去の恋は 自分が未熟すぎて何も見えていなかった。

プライドが邪魔をしたし、相手に求めるだけの幼い恋だった。


昔の恋がちょっと懐かしく、ほろ苦く思えるほど
時間が経ったということかな・・・。


今度の恋で、やっと大人の恋の仲間入り。


bar kounter.jpg

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜二人の章・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・


この前会ってからまだ1週間もたっていないのに
今日の彼は、顔が変わったと早紀は思った。

(優しさが増して私を包み込むような笑顔・・何か言いたいことがある?)


「どうしたの? 珍しいからびっくりしちゃった。
でも嬉しかったけど。」

「うん。別に理由はないんだけどさ。急に顔が見たくなった。
そんなに変かな?」

「変じゃないわ。嬉しかったけど、なんか違う感じがしたから・・・。」


貴之は今日の出来事を早紀に話すべきかどうか、迷っていた。

5年前に終わった恋の話、5年ぶりにかかってきた電話。
会うつもりはないこと。

嘘だとか隠すとか、そんなつもりはないのに、
急に誘った理由を聞かれて「別に理由はないよ、」と答えたことで
言い出しにくくなってしまった。

そして、もうひとつ、5年前の病気のことを今まで早紀に話していない。
今いろいろ抱えている彼女に、雑音を入れることにためらいも感じていた。


早紀は、ここ数日のこと、母親の状態、見ようと思っていた映画の話を
屈託なく、あるいはいつもより多少エネルギーを上げて・・話し続けていた。

間があくと、なんとなく貴之に話をさせる順番を渡してしまいそうで
無意識にそれを避けていた。
どことなくいつもと違う彼の雰囲気に、話をふってはいけない気持ちに
なっていたのだ。


そのまま、結局は何も話せず、何も聞けず、けれど離れがたくて
帰り道送っていったまま、早紀の家に初めて泊まった。


明け方、着替えに帰らなくては、と早紀は貴之を起こした。


あまり寝ていない二人は、どこか絆が深まったような
そうでないような・・・ささやかな不安が漂う空間を共有していた。

けれど、どこか大丈夫だという信頼を二人とも感じていた。


「ありがとう。あまり寝なかったけど、ごめんね。」

「大丈夫よ。一緒にいられて嬉しかった。
 なんか・・・こういうのいいなって思った。」

「そう? 早紀、ずっと一緒にやっていこうね。」

「うん。貴之とは別れなくてもいい関係でいたい。」

「僕も同じだよ。」

結婚と言う言葉より自然に、ずっと一緒にやっていく、と言ったことで
貴之は大切な意志が自分の中に確かにあると思った。


(思いやりを履き違えては、また昔と同じことになる。
 大切なのは早紀を煩わせないことではなくて
 正直に対等に向き合うことだろう。

 自分といても幸せになれない、とか
 迷惑をかける、などというのは
 相手を心底信頼していないから思うのだ。

 人は自分で幸せになる力がある。
 自分は早紀を心配することが迷惑だなんて思っているか?
 
 自分の正直な心の奥をみることと
 そこにどんなことがあったとしても、自分はそれを否定しない。
 そして、愛する人にゆっくり、ありのままに伝えよう。

 今日伝えられなかった顛末を、そのまま次に伝えればいい。

 この人と人生を分かち合うと心が言っているのだから。)


マンションから出て坂を下りかけ、振り向いて5階の部屋を見上げたら
早紀が窓から手を振っている。

曲がり角まで来て、もう一度振り向くと、やはり手を振っている。

小さく見える彼女をポケットに入れたい、と貴之は強烈に思った。

空.jpg


2006年07月10日

Heart Art

あわただしい日々だから、心の琴線が揺れる瞬間をたくさん持ちたい。
刺激と感動は,みずみずしさを失わないための大切なスパイスだから・・。
素敵な小説や映画、絵画や音楽。
ときめきをくれた作品を紹介していきたいと思います。


 【 智恵子抄 】  高村光太郎

  をんなが付属品をだんだん棄てると
  どうしてこんなにきれいになるのか。

  年で洗われたあなたのからだは
  無辺際を飛ぶ天の金属。

  見えも外聞もてんで歯のたたない
  中身ばかりの清冽な生きものが
  生きて動いてさっさと意欲する。

  をんながをんなを取りもどすのは
  かうした世紀の修行によるのか。

  あなたが黙って立っていると
  まことに神の造りしものだ。

  時時内心おどろくほど
  あなたはだんだんきれいになる。


智恵子との出会いを後に光太郎は次のように述べている。

「丁度その少し前に長沼智恵子にあった。
柳敬助の細君の八重子さんが紹介したのである。
長沼智恵子は福島県日本松在の酒造家の長女で、目白の日本女子大家政科に学び、柳八重子(旧姓橋本氏)の後輩であった。
在学中に絵が好きになり、画才を認められて、卒業してからも東京に留まり、太平洋画会に通って画の勉強をしていた。

....幾度か会っているうちにこの女性が私に熱愛を持つようになり、又私も、これまで会った多くの女性とまるで違う女性、長い間精神が探し求めていた女性がこの女性だと思うようになり、ぱっと人生の窓がひらいた。

私は急に変わった。

今まで何であんなに汚く遊んでいたのであろうと感じだし、
昨日までのやけ酒や、遊びがまるで色あせてしまい、
ただこの女性の清新な息吹に触れることだけが喜となった。

酒を飲むことはやめなかったが、飲むいわれがまるで違ってきた。
私の精神も肉体も洗われるように清められ、これまで気もつかなかった力が心の底から芽生えて来た。

この女性が私を信じる力の強さで
私ははじめて自分で自分の本性を見ることが出来た。」



あなたはだんだんきれいになる

狂気の中で無垢になっていく智恵子を
そんなにも愛情深く、見守っていた光太郎。


手放すことで、磨かれる。
何も付属品のない自然のまま
をんな、を生きる。

自然に惹かれ
自然を欲するけれど
人もまた自然なり。

あるがままに
ありのままに

ありたいように。

あろうとするのではなく
ただ、あるままに。

詩の言葉と
生涯をかけた光太郎の愛が
飾ることでは得られない真の美しさを
まぶしいまでに感じさせる。

2006年07月03日

Diamond Diary 36

日々の出来事をありのままにつれづれなるままに、つづっていきます。


2006.7.3   〜2006年上半期総決算!! 〜

梅雨とも夏空とも、どっちつかず・・といったお天気ですが、
2006年の半年が終わり、後半がスタートしました。

皆様の上半期はいかがでしたか?
そして、ここから、2006年をどんな風にデザインしますか?

まずは、上半期総決算!

雑誌 001.jpg

これは 雑誌【Style】(講談社)から・・・。

私達の商品が ローション部門で上半期ベストコスメ5位に!!

居並ぶ大御所のスキンケアの中にチョコンと入っているではないの!!
これって すごい!

化粧品を創るには、いろんな組み立て方がありますが、最終的には
使った方のお肌が答えを出してくれると思っています。

それと、商売的に成功するしないは、また別なところが 苦労というか
面白いところではありますが・・・。

それにしても、世に出るコスメを知り尽くしているライターの方に、
認めていただけるということは、光栄であり、とてもとても 誇らしい!

本当にありがとうございます♪


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もうひとつの【STORY】(光文社)ですが・・・

こちらは、個人的な記事でして
『超多忙な人の手抜きグランプリ!』という企画です(笑)

超多忙の中、いかに手抜きでおしゃれに見える工夫をしているか、
という内容です。。

この『超多忙な人』に、ひっかかったところが今年っぽい。

おしゃれの工夫というより、
  朝の時間があまり無い・車で動くライフスタイル
  仕事の合間に学校にも行く・人と会うことが多い・・・
そんなこんな事情から、必要に迫られているうちに、
考えないでさっと選べるものを自然とチョイスするようになったまでなので、
ちょっと人前でご披露するのはおこがましい限りなのです。

ご縁あって声をかけていただいたので遊び心で出てみました。

ところが・・・
担当のKさんと「40代の女性を元気にしたいよね〜!!」と盛り上がり
何かできることは無いか? と、新しい仕事の意欲がまたまたわいてしまった私です。


カタチになるか、わかりませんが、企画書までは作ってみました。

そのうちに何かご報告できるかもしれません。

これだからいつまで経っても超多忙なんですよね・・・。


雑誌 011.jpg

このように、この半年は何しろ駆け抜けました。

好きでやっていることばかり・・・どれも手放せないのです。

そしてこのところ、実は身体の不調が気になりだしています・・・。

私の仲間も、似たような不調を訴える人が続出・・・。

過労なんですね、みんな。。。


そこで、
2006年下半期の課題は【働く超多忙な女性の健康管理】です!

食事・ダイエット・運動・サプリ・発散方法・入浴方法など。

なんとなく、身体に悪いことはしていない気がするけれど
身体によいことができているかどうか、自信ないんです。


そこで、健康管理コーチをつけることにしました!
(もちろん、情報開示します・・・お楽しみに!)


自分のためだけだと、つい後回しにしてしまう健康管理ですが
チョコアベの課題のひとつとして【同じ症状を持つ方への情報源】にすれば
積極的に取り組むことができそうです!


【私を元気にしてくれるもの3つ】
  ★ 誰かの役に立てること
  ★ 大好きな人からのメッセージ
  ★ 子供の笑顔


この3つを手に入れるにふさわしい自分でありたいと思います。

2006年下半期、皆様も健康で楽しく、過ごしてくださいね♪

Fortywinks